矯正治療の目的は歯並びを良くすることだけではありません。正しい噛み合わせになることで、効率的に食べ物を噛むことができ、消化に負担がかかることがなくなるというメリットがあります。その他、歯みがきがしやすくなってむし歯や歯周病にかかりにくくなるというメリットもあげられます。
噛み合わせがよくない状態を『不正咬合(ふせいこうごう)』といいます。不正咬合をそのままにしておくと発音がしにくくなる、顎関節症や肩こりなどの症状を引き起こすといったリスクもあるため、歯並びや噛み合わせが気になる方は早めの矯正治療がおすすめです。
当院で取り扱う矯正の種類
ホワイト歯科では、「できるだけ抜かない」、「痛みが少ない」、「目立ちにくい」、「治療期間が短い」といった患者さんへのご負担が少ない矯正治療をご提案します。
なお、重症度の高い不正咬合については提携している矯正治療の専門歯科医師をご紹介することがあります。気になる症状がある方は、まずは当院までお気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正「インビザライン」(※)
当院では成人矯正として、『アライナー』と呼ばれる透明のマウスピース型の矯正器具を使ったマウスピース型矯正「インビザライン」を採用しています。アライナーは2週間ごとにそれぞれの段階にあったものに変えるため、効率的に歯並びを整えることができます。
インビザラインのアライナーは、従来のワイヤー型矯正のように目立ちにくいことから近年とても人気の高い矯正方法です。効果的な治療結果を得るためには、1日20時間程度アライナーを装着することが必要ですが、ご自分で外していただくことができるので、歯みがきやお手入れも簡単です。
また、通院回数が少なくて済むこともインビザラインのメリットと言えるでしょう。インビザラインでは、はじめにスキャナーを使って型取りをします。このとき矯正段階に応じた歯並びを予測し、それぞれに応じたアライナーを作製するので何度も型どりをする煩わしさはありません。通院は4~6週間に1度が目安です。紋別や士別など名寄市外から来られる患者さんからも負担が少なくていいとご好評いただいています。
※1 未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。
●メリット
- ●透明のマウスピース型の矯正器具なので、目立たない
- ●シミュレーションで矯正後の歯並びが推測できる
- ●矯正治療による痛みが少ない
- ●取り外しが自由にできる
- ●金属を使わないため、アレルギーの心配がない
- ●矯正器具のお手入れが簡単
- ●型どりは最初の1回のみ
- ●通院回数は月1回が目安
- ●マウスピースを外していつも通り食事ができる
●デメリット
- ●ワイヤー矯正より治療期間が長い
- ●マウスピースの装着時間が足りないと、十分な効果を実感できない
- ●かなり重度の症状には適さない治療法
小児矯正
矯正治療は大人になってからでもできますが、子どもの頃に受ける矯正治療にはさまざまなメリットがあります。
例えば、歯を抜かずに骨の成長を利用して歯並びを整える矯正治療は、成長期前のお子さんにしかできません。10歳を過ぎるとあごの骨を拡大することが難しくなってしまうからです。
また、子どもの頃は骨がまだ柔らかいので、矯正治療に伴う痛みが少なくてすみます。このような理由から、成長期の段階でご相談いただくことにより効率的で負担の少ない矯正ができることも多いです。
当院では、装着時の違和感が少なく、食事や歯みがきの際に外すことができることからむし歯になりにくいという矯正方法をご案内しております。お子さんの歯並びが少しでも気になるという方は一度、ご相談ください。
●メリット
- ●あごの正しい成長をサポートできる
- ●抜歯しなくても矯正できる可能性が高い
- ●むし歯や歯周病を予防できる
- ●正しい噛み合わせになることであごや顔のバランスがよくなる
●デメリット
- ●大人になってからも矯正が必要となるケースがある
- ●あごの成長が止まるまで経過観察が必要なので、治療期間が長くなる
- ●患者さん本人と保護者の方の協力が不可欠
当院で取り扱う小児矯正の種類
床矯正(しょうきょうせい)
6~11歳までの成長期のお子さんに適した治療です。生えている歯を動かすのではなく、あごの骨を拡大して歯がキレイに並ぶようにスペースを作っていきます。そのため、あごの骨が成長期にあるお子さんに適用の治療とお考えください。
プレオルソ
3~10歳のお子さんのために考えられたマウスピース型の矯正治療がプレオルソです。お口まわりの筋肉を鍛えたり、舌の置く位置の改善や口呼吸から鼻呼吸への改善にも効果的です。
プレオルソの矯正装置は上下一体型なので、受け口や出っ歯などの不正咬合にも対応できます。また、装着するのは家にいるときの1時間と就寝時のみでいいので、お子さんへの負担が少ない治療方法です。矯正装置は既製品なので、費用が抑えられるというのも大きなメリットでしょう。
矯正治療後のキレイな歯並びをキープするための保定とは?
当院では矯正治療が終了した後、十分な『保定(ほてい)期間』をとることで後戻りの少ない矯正治療を心がけています。
矯正治療とは矯正器具によって徐々に歯を動かして、正しい位置に整えていくものです。しかし、矯正治療が終了して矯正器具を外すと、歯は元の状態に戻ろうとする性質があります。こうした矯正治療後の『後戻り』と言われる症状を防ぐのが『保定』です。
保定期間中はリテーナーと呼ばれるマウスピースのような器具を装着して、歯並びが元に戻らないよう正しい位置で定着させます。保定をする期間は矯正治療とほぼ同じくらいが目安です。矯正治療と違って歯を動かす必要はないのでほとんど痛みはありません。
せっかく時間やお金をかけて矯正治療をしてキレイな歯並びを手に入れたのに元に戻ってしまったら悲しいですよね。頑張って手にした治療結果を維持していただくためにも、保定期間中はリテーナーの着用を続けていただくようお願いしております。
矯正治療の費用
成人矯正
マウスピース型矯正・インビザライン | 88万円~110万円 |
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小児矯正
床矯正(上あごまたは下あご) | 6万6000円~8万8000円 |
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プレオルソ | 4万4000円 |
※矯正治療は、保険が適用されない治療のためすべて実費の自費診療となります。
※上記は、税込表記です。